UDトラックスが中型車の国内生産を撤退 /今後コンドルが生産無くなる?
2016/06/02
UDトラックスが中型車の国内生産を撤退
/コンドルが生産されなくなる?
今後の動向は?
UDトラックスから
2016年2月17日に重大なニュースが発表され
中型車(中型トラック:コンドル)の
国内生産を撤退するとの内容が。。。
中型車国内生産の撤退を発表
ボルボの傘下で国内4大トラックメーカーの
「UDトラックス」から
中型車の国内生産を撤退することが
明らかになりました。
UDトラックスは 販売台数を
明らかにしているわけではないですが
昨年の中型販売台数は 2000台超と、
大型車の1/4程度とのことです。
中型トラックの国内シェア率は
6%程度にとどまっています。
中型車は外部から調達し、
大型の生産・開発に集中する動きに
なっていくようです。
今後の動向
UDトラックスは中型車を
「いすゞ自動車」からOEM供給で調達し、
2017年をメドに国内販売をはじめるとのこと。
UDトラックス株式会社(本社:埼玉県上尾市、代表取締役社長:村上吉弘)は、いすゞ自動車株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:片山正則)が製造する中型トラックのOEM供給を受けることで同社と基本合意しました。詳細に関する最終合意を条件に、2017年に日本市場向けに新車両の供給を開始する予定です。
※UDトラックス株式会社 参照
UDトラックスのOEM供給は
1995年以来、2度目のこととなります。
(※UDトラックスの小型トラック「カゼット」
は 三菱ふそうトラック・バスの
「キャンター」のOEM供給車です。)
いすゞ自動車の中型車種「フォワード」を
OEM供給を受け、
2017年に本格的に販売されれば、
それに合わせたかたちで
中型トラックの国内生産を終了する予定と
発表されています。
UDトラックスの中型車は「コンドル」ですが
2017年のうちに
新車は乗れなくなるかもしれませんね。
(画像はこちら)
時期は未定ですが、
海外輸出用の中型車の生産もやめる方針です。
今後の期待される点は
UDトラックスは、
2006年にボルボが資本参加してから
小型ディーゼルエンジン事業を売却いるので、
小型・中型車事業が実質
他社供給での販売になる状態です。
得意分野かつ海外でも販売が好調な
大型車だけが残ったわけですが
逆にこれは良い機会かもしれませんね。
架装メーカーは「クレーン車が得意」や
「車両運搬車に特化している」といった
専門的な車に強い会社が
生き残っている印象ですので、
大型車に専念できることは
良い結果を生む可能性があります。
UDトラックスの大型トラックの
国内シェア率は17%ですが、
25%まで引き上げる目標を立てており、
これも達成できそうな感じはあるんじゃないでしょうか。
また、海外の市場にも積極的です。
海外は電車など鉄道系の事業が
発展していない国も多く、
鉄道で運輸するより、トラックで荷物を
輸送する方が多い場合もあります。
そういった国ではまだまだ需要はありますし、
ネットが発達している時代だからこそ
運送業界も活発になっているので
その点に着目しつつ
今後の活躍に期待します!