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【早見表】トラック・バス(重量車)の燃費基準、2025年まで引き上げ/罰則が科せられの場合のペナルティとは?

      2019/04/05

【2025年から始まる新燃費基準値の早見表】
トラックとバス(重量車)の新燃費基準と
期日までに守れなかった場合に科せられる
ペナルティの内容とは?

2025年 新燃費基準

国土交通省から2017年12月12日に
トラックやバスなどの重量車の
燃費基準をあらたに引き上げると発表しました。

この発表で
どんなトラックの車両がどの程度の燃費基準を
引き上げられるかを記載いたします。

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発表された新燃費基準の内容

国土交通省だけでなく、
経済産業省と設置した
「燃費規制に関する有識者会議」なるものに
より決められた規制となります。

対象となる車両

■乗車定員10人以上/車両総重量3.5トン以上ある乗用車
■車両総重量3.5トン以上の貨物乗用車(トラック)

基本的にはディーゼル車が対象となっています。

期間

2025年~

規制内容

トラック

■車両総重量:3.5~7.5トンの場合、
9.91~13.45km/L
※最大積載量により4段階の異なる基準があります。

車両総重量:3.5~7.5トン
最大精機裁量:1.5トンの場合
13.45km/L

車両総重量:3.5~7.5トン
最大精機裁量:1.5~2トンの場合
11.93km/L

車両総重量:3.5~7.5トン
最大精機裁量:2~3トンの場合
10.59km/L

車両総重量:3.5~7.5トン
最大精機裁量:3トン以下で上記に該当しない場合
9.91km/L

■車両総重量:7.5トン以上、8トン以下の場合、
8.39km/L

■車両総重量:8トン以上、10トン以下の場合
7.46km/L

■車両総重量:10トン以上、12トン以下の場合、
7.44km/L

■車両総重量:12トン以上、14トン以下の場合、
6.42km/L

■車両総重量:14トン以上、16トン以下の場合、
5.89km/L

■車両総重量:16トン以上、20トン以下の場合、
4.88km/L

■車両総重量:20トン以上、25トン以下の場合、
4.42km/L

トラックの目標平均燃費値は、全体で見ると、
現行より 14.5% も引き上げられます。
燃費数値で表すと、「 8.13km/L 」となります。

トラクタ・トレーラー

■車両総重量:20トン以下の場合、
3.11km/L

■車両総重量:20トン以上の場合、
2.32km/L

トラクタ・トレーラーの
目標平均燃費値は、全体で見ると、
現行より 3.7% 基準強化されます。
燃費数値で表すと、 「 2.94km/L 」となります。

路線バス

■車両総重量:6トン以上、8トン以下の場合、
7.15km/L

■車両総重量:8トン以上、10トン以下の場合、
6.30km/L

■車両総重量:10トン以上、12トン以下の場合、
5.80km/L

■車両総重量:12トン以上、14トン以下の場合、
5.27km/L

■車両総重量:14トン以上、16トン以下の場合、
4.52km/L

路線バスの目標平均燃費値は、全体で見ると、
現行より 5.1% 基準強化されます。
燃費数値で表すと、「5.01km/L 」となります。

一般バス

■車両総重量:3.5トン以上、6トン以下の場合、
9.54km/L

■車両総重量:6トン以上、8トン以下の場合、
7.73km/L

■車両総重量:8トン以上、10トン以下の場合、
6.37km/L

■車両総重量:10トン以上、12トン以下の場合、
6.06km/L

■車両総重量:12トン以上、14トン以下の場合、
5.29km/L

■車両総重量:14トン以上、16トン以下の場合、
5.28km/L

■車両総重量:16トン以上、
5.14km/L

現行より 18.3% とこの中では最大の強化です。
燃費数値で表すと、「 7.18km/L 」となります。

 

従わない場合のペナルティ

ペナルティ

製造事業者(メーカー)や輸入事業者に対して
上記に該当する設定された燃費基準値を
下回らないようにすることが今後は求められます。

目標年度(2025年)以降に、
設定された燃費基準値に達成しなかった場合は、
状況に応じてペナルティが発生します。

達成のレベルによって、
勧告、公表、命令などが行われます。
これらに従わない場合は、
100万円以下の罰金に処されます。

 

なんで改正されたの?

省エネ法というのがありまして…

石油危機を契機として「内外のエネルギーをめぐる経済的社会的環境に応じた燃料資源の有効な利用の確保」と「工場・事業場、輸送、建築物、機械器具についてのエネルギーの使用の合理化を総合的に進め るための必要な措置を講ずることなどを目的にしている

ことから昭和54年に制定された法律で以下の内容になります。
※経済産業省 資源エネルギー省 参照

エネルギーは燃料、熱、電気が対象になっています。

そのため、ガソリンなどの燃料に関することは
これからも改正されます。

もし無料で無限に使えるエネルギーが生まれれば
規制自体がなくなることはなくても、
ユルくなる可能性はありますね。

トラック、バスなど重量車の電気自動車は
まだまだ普及しきっていないので、
規制は少ないですが、
世の中に浸透していくにあたって、
規制基準が設けられるかもしれません。

その証拠に電気基準の測定が変わるとのこと。
燃費ならぬ「電費」の測定する計算も行われるとか。

今のところ、
電気自動車の燃料費はかなり安いですし、
今は電気自動車の単価が高いですが、
普及するにつれて安くなる気もします。

徐々に給電スタンドも増えていますし、
そのあたりは希望が持てそうなところですね!

以上、参考になれば幸いです。

 

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