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耐久性・走行距離からみた長いようで短いトラックの寿命は

      2016/06/02

耐久性・走行距離からみた
長いようで短いトラックの寿命は?

寿命

一般的にトラックの寿命は
普通の乗用車と比べて長いと言われています。
日本の自動車製造の技術が上がっているので
それにともない長く使えるように
工夫がされていますが、
耐久性・走行距離から見たトラックの寿命は。。。

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トラックの寿命が
通常の乗用車より長い理由

まず、トラックの寿命が
乗用車に比べて長い理由が2つあります。

ひとつは
乗用車に比べてエンジンが大きいためです。

大きなエンジンなほど、
エンジンの回転数を上げて走行する
時間が短いからです。

そうすることで
エンジンにかかる負担が少なく
長い距離を走っても消耗が少なくて済みます。

もうひとつの理由が、乗用車よりトラックは
メンテナンスや修理がしやすい点です。

長距離を走ることが前提となっているので
内部のパーツなどが点検・交換しやすいように
むき出しになっていたり、
乗用車に比べてパーツが大きいので
修理しやすかったりします。

主な理由はこれら2点かと思われます。

 

耐久性から見たトラックの寿命

全日本トラック協会によると、
少し古いデータにはなりますが、
2010年のトラックの平均寿命は

小型トラック・・・11.92年
普通トラック・・・14.87年

となっております。

寿命2

ここでいう平均寿命とは
新車で初めて登録してから廃車登録を
するまでの期間を指します。

現状では長く乗れて15年も乗れれば
長寿ということです。

また、国土交通省の
トラック輸送に関する調査」の
トラック運送事業主 8,001社を対象に
行った調査報告書によると、

平均的な車両の使用年数の構成比」では
保有台数の10%以上
15~20年未満」「20年以上」の
トラックを使用しているという結果でした。

15年以上も乗っているトラックも
少数ながらいるということですね!

※詳細は【こちら】(PDF)
★要注意
51ページあるのでとても重いデータです。
14ページに上記内容の記載があります。

これを言うと元も子もないですが、
基本的にトラックを含め、
車の寿命は年数では測れない傾向にあるので
データを参考に “強いて言うなら”
大体10~15年を目安に。
という感じです。

でもこれって私たちが普通に使っている
乗用車と年数は同じぐらいなんですね。
(トラックは平日に長距離を走りますが。。。

 

走行距離から見た寿命

トラックを含め、自動車は
年式よりも走行距離で劣化が進む
と言われています。

日本では一般的に乗用車は10万km
走ったら そろそろ買い換えようかなーと
ひとつの基準みたくなってますが、
トラックの場合は
30~40万kmは普通に走ります。

現在は技術の進歩により、
トラックは100万km走っていても
珍しくなくなってきました

ただし、
これらはしっかりメンテナンスを
していることが大前提です。

日本のトラックの場合は
1年に1度 車検を行いますし、
3ヶ月毎に点検もしているので、
無茶な運転をしなければ
基本的には長く走れるはずです。

ただ、ひとつの目安としては
だいたい100万kmが目安とはなっています。

 

ちゃんと整備をしていれば
100万km以上、
20年以上乗れる!

人間と同じで、
悪いところがあれば病院に行くように
トラックもメンテナンス・修理を
きちんと行うことが大事です。

悪いところを悪いままにしていると
病気がひどくなり寿命がきます。

だいたい15年も乗っていると
エンジンやトランスミッションなどの
主要な箇所にガタが見え始め、
そういった重要なパーツは
修理コストがすごく高くなる
=買い換えた方がコストパフォーマンスが良い
という流れでトラックを手ばなすことが
大半です。

なので修理コストと相談しながら
うまくトラックと付き合ってください!

 

【余談】
世界一長く走った車の走行距離

1台の車で走行した距離の世界記録が
1966年製のボルボの「P1800」です。
(画像はこちら

その距離がなんと
480万km」という大記録で
ギネスに認定されています。

この距離は地球を約120周分
相当するそうです。

もはやその距離を走るのに
私たち人間は一生を終えそうですね。笑

 

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以上、
ご参考になれば幸いです。

 

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