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Gマークの取得までの道のり/認定までの評価項目と基準点数

   

Gマークの取得までの道のり
/認定までの評価項目と基準点数

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安全性評価委員会が制定する
評価項目の条件が点数制になっていますので
その内容をご確認いただけます…

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Gマークの評価内容とは…

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Gマーク取得のためには3つのテーマがあり、
38の項目をクリアしなければなりません。

合格点は100点中80点を取らなければ
Gマークの認定がされません。

ただクリアすれば良いというわけではなく、
それぞれに基準点数が設けれられており、
全体で80点を取れたとしても

各テーマで設定された基準点数を
満たしていなければなりません。

各テーマについては下記にて記載いたします。
↓↓↓

①.安全性に対する法令の遵守状況
(配点:40点/基準点数:32点)

①に関しては、25の項目があるので、
かなり大変かつ、3つのテーマの中で、
一番クリアが難しい部分でもあります。

1.事業計画等

(1)・・・
従業員の休憩・睡眠施設の保守・管理は適正か。
...

2.帳票類の整備・報告等

(1)・・・
自己記録が適正に記録され、保存されているか。

(2)・・・
運転者台帳が適正に記入等され、
保存されているか。

(3)・・・
車両台帳が整備され、
適正に記入等されているか。
・・・

3.運行管理等

(1)・・・
運行管理規定が定められているか。

(2)・・・
運行管理者に所定の研修を受けさせているか。

(3)・・・
事業計画に従い、
必要な員数の運転車を確保しているか。

(4)・・・
過労防止を配慮した勤務時間、乗務時間を定め、
これを基に乗務割が作成され、休憩時間・睡眠の
ための時間が適正に管理されているか。

(5)・・・
過積載による運行を行っていないか。

(6)・・・
点呼の実施、およびその記録、保存は適正か。

(7)・・・
業務の記録(運転日報)の作成・保存は適正か。

(8)・・・
運行記録計による記録、
およびその保存・活用は適正か。

(9)・・・
運行指示所の作成・指示・携行・保存は適正か。

(10)・・・
乗務員に対する輸送の安全確保に必要な
指導監督を行っているか。

(11)・・・
特定の運転者に対して特別な指導を行っているか。
・・・

4.車両管理等

(1)・・・
整備管理規定が定められてるかどうか。

(2)・・・
整備管理者に所定の研修は受けさせているか。

(3)・・・
日常点検基準を作成し、これに基づき、
点検を適正に行っているか。

(4)・・・
定期点検基準を作成し、これに基づき
適正に点検・整備を行い、
点検整備記録簿が保存されているか。
・・・

5.労基法等

(1)・・・
就業規則が制定され、届けだされているか。

(2)・・・
36協定が締結され、届けだされているか。

(3)・・・
労働時間、休日労働について違法性はないか。
(運転時間を除く)

(4)・・・
所定の健康診断を実施し、
その記録・保存が適正にされているか。
...

6.安全運転マネジメント

/
運転安全マネジメントを的確に実施し、
輸送の安全に関する計画の作成、実施、評価
および改善の一連の過程を円滑に進めているか。


 

上記の項目6については、
対象となる時期が設けられており、
その期間内における評価になります。

例.
平成28年7月1日
※平成28年7月2日以降は評価対象にならない

などの今年度を基準に日にちが設定されます。

 

②.事故や違反の状況
(配点:40点/基準点数:21点)

②に関しては、
トラック協会(国土交通省)で定められている
規定の期日から3年間をさかのぼって
下記の事故が実績があるかどうかが
主な評価ポイントになります。

 

1.事故の実績
/(配点:20点)

規定の期日から過去3年間に渡って、
事業所の事業用自動車が有責の第一当事者
となる自動車事故報告規則(国土交通省例)
第二条各号に定める事故がないか。
...

2.違反(行政処分)の実績
/(配点:20点)

規定の期日において、事業所に
貨物自動車運送事業法に基づく行政処分の
点数が付与されていないか。
また、点数のある場合にが、当該事業所に
係わる行政処分の累積点数は何点か。

※項目2については、
累積点数が20点以上は0点となり、
20点以下の場合は、
「基準点20」ー「累積点数」=残点数を加点
となります。
・・・


 

上記2つの項目は
各1項目で20点の配点があります。

条件を満たしているか満たしていないかで
20点が入るか入らないかの判断になります。

何が言いたいかというと、
基準点が21点なので
項目1が加点にならないと
その時点でGマークは取得できないということです。

Gマーク自体が安全性をイメージさせる
象徴の印 みたいなものですから、
事故を頻繁に起こす運送会社は
残念ながら取得できないということなんでしょうね…

③.安全性に対する取組の積極性
(配点:20点/基準点数:12点)

(1)・・・
防犯対策マニュアル等を活用している。

(2)・・・
事業所内で安全対策会議
(安全に対するQC活動を含む)を
定期的に実施している。

(3)・・・
荷主企業、協力会社、または下請企業との
安全対策会議を定期的に実施している。

(4)・・・
自社内独自の運転車研修等を実施している。

(5)・・・
外部の研修期間・研修会へ
運転者等を派遣している。

(6)・・・
特定の運転者以外にも適性診断(一般診断)を
計画的に受診させている。

(7)・・・
安全運航につながる省エネ運転を実施し、
その結果に基づき、個別の指導を実施している。

(8)・・・
定期的に【運転記録証明書】を取り寄せ、
事故、違反実態を把握して、
個別指導に活用している。

(9)・・・
グリーン経営証書や
ISO(9000シリーズまたは14000シリーズ)等
を取得している。

(10)・・・
過去に行政、外部機関、トラック協会から、
輸送の安全に関する表彰を受けたことがある。

(11)・・・
その他輸送の安全に関する
自主的、独創的、創造的、

※QC活動とは、
主に「品質管理にかかわる活動」のことです。

―――――――――――――――――――――

運送会社全体の
Gマーク取得率が約27.8%に。

運送会社全体で
2011年度は20%ほどだったGマーク取得率は
2016年度には27.8%になり、
10社中3社は取得している計算になります。

この流れはどんどん広がると予想されています。

このままで50%以上が普及すると、
今度は取得していない側の運送会社が
目立ってくると思われます。

取得していないところが肩身のせまい
存在になってしまうのは間違いないです。

正直に申し上げると、これらを取得するには
かなりの労力が必要になります。

なぜなら従業員の協力も必要であり、
ただ試験をクリアすれば良い訳ではないからです。

また、数年ごとの決められた期間で
Gマークの認定を維持するために
更新もする必要があります。

重大な事故を起こしてしまうと
せっかく取得したGマークも取り消しに
なってしまいます。

どの運送会社様も苦労しているようですし、
大手企業から仕事を依頼するときも
Gマークが認定されているかどうかを
見られるケースもあります。

また、Gマークが取れていないと取引しない
という企業もあるようです。

Gマークを取得するのに手間以外で
悪いことはありません。

全日本トラック協会が推進していることもあり、
むしろ運送業者様に対して
メリットばかりになります。

物流業界で有利なGマーク!取得方法やメリット、取得・未取得の事業所それぞの違いは

それなりに知名度も高まってきましたので、
運送業者様は Gマーク の取得を
検討してみても良いのではないでしょうか?





以上、

参考になれば幸いです。

※全日本トラック協会を参照しています。
※各項目の期限や期日については、
その年によって変動しますので、
ご注意ください

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