ユニック車とは/クレーンの種類や積載能力で必要免許・資格が違います。
2017/05/30
ユニック車とは/
クレーン(ユニック)の種類や積載能力で
必要免許な資格や違いがあります。
ユニック車ってよく聞くけどなんのこと!?
と思われるかもしれませんが、
「クレーン付きトラック」や「クレーン車」
などとも呼ばれているトラックになり…
ユニック車とは
ユニック車とはトラックの機能に加えて、
クレーンがついた車になります。
トラックのように荷台に荷物を積む箱があるのが
「クレーン付トラック」ですが、
箱のないものも合わせ 総称して
「クレーン車」と呼ぶこともあります。
ただ、本来 ユニック車という名称ではなく、
このクレーン車を作っている
メーカー(会社)がいくつかある中で 1番有名な
「古河ユニック株式会社」という会社があります。
その古河ユニックが販売する商標で
「ユニック」と呼ばれるシリーズの
クレーン車があります。
初めて国産のクレーンを搭載したトラックを
開発したのが「古河ユニック」であり、
そのシリーズのシェアが高いので
「ユニック車」と名前が定着したのがきっかけです。
他にもクレーン車のメーカーはあります。
◆メーカー:クレーン車名:クレーンの色◆
・古河ユニック(株) :ユニック:赤
・(株)タダノ :カーゴクレーン:青
・新明和工業(株) :CBクレーン:黄
などがあります。
色でどこで製造されているかが判断できます。
ただ、古河ユニックとタダノの2部勢力で
ほとんど市場のシェアは埋まっていますので、
他のメーカーもありますが、
その2社の OEM生産として販売されています。
※【兄弟車って?】最近よく聞くOEMとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説
…
クレーン付トラックの特徴
人間の力では持ち上げられない重たい積荷も
クレーンを使えば比較簡単に荷上げ、
荷下ろしができる点が一番の特徴です。
鉄やコンクリートなどの建材を
運ぶ建設現場などでは
大変 重宝される存在となります。
また、クレーンで積荷作業をする際は
積載物が重すぎるとタイヤが凹み、
支えが不安定となるため、
アウトリガーという脚
(トラックと一体型になっている)を出して、
タイヤに負荷が掛からないよう直接地面に
アウトリガーを接地させ、
タイヤを浮かせて車体を安定させ作業します。
(画像はこちら)<wiki>
もしアウトリガーを出さずに
そのまま作業してしまうと、
タイヤに負荷がかかり、
パンクしてしまう可能性もあります。
積載物の重さに耐えられずに
車体が倒れてしまうこともありますので、
非常に危険です。
そうならない為にアウトリガーは
非常に重要な役割を担っています。
こうしたこともあり、特殊な構造のため、
基本的には、特殊用途車輌にあたる
「8ナンバー」に区分されます。
ユニック車のクレーンの種類
キャブバッククレーンと呼ばれている、
(積載型トラッククレーンとも言われる)
トップ画になっている一般的なタイプの他に、
下記の2種類もあります。
…
●クレーン荷台内装型
(画像はこちら)
小回りの利くタイプなので、
住宅街など現場が狭くても
スムーズに作業が行えます。
また、場合によっては4ナンバー
(小型貨物車)の登録も可能です。
…
●ハイアウトリガー
(画像はこちら)
荷物の積み下ろしがスムーズになります。
また、ハイアウトリガーの機能により
バランスを保つよう備えられているので
段差のあるところでも使用可能になります。
小型重機を運ぶこともできるようになるるので、
ハイアウトリガーも人気の型式です。
…
ユニック車の必要免許・資格は
吊り上げ荷重によって必要に応じた
下記のクレーンの免許も必要になります。
◆吊り上げ荷重5t以上
→移動式クレーン運転士免許
◆吊り上げ荷重1t以上~5t未満
→小型移動式クレーン運転技能講習
◆吊り上げ荷重0.5t以上~1t未満
→小型移動式クレーンの運転業務に係わる特別教育
…
クレーンの作業のみでしたら、
上記3つの中の該当資格のみで作業できます。
ただ、ユニック車を走行させる場合は、
下記のトラックの免許も併せて必要となります。
◆普通免許
車両総重量5t未満/最大積載量3t未満
◆中型免許
車両総重量5~11t/最大積載量3~6.5t
◆大型免許
車両総重量重量11t以上/最大積載量6.5t以上
※旧中型免許
2007年(平成19年)6月1日以前に
普通免許を取得している場合は、
車両総重量8t未満/最大積載量5t未満
※旧普通免許
2017年(平成29年)3月12日以降に
普通免許を取得している場合は、
車両総重量3.5~7.5t/最大積載量4.5t未満
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旧免許については注意が必要ですね。
以上、ご参考になれば幸いです。