火を消す以外も能力がある消防車の種類や特徴/必要免許や資格は?(画像あり)
2017/05/29
火を消す以外も能力がある消防車の種類や特徴
/必要免許や資格は?(画像あり)
通報したら災害時ヒーローのように
颯爽と現れる働く車ですね!
日本では道路運送車両法に基づく
赤色で塗られた緊急自動車の
一つとされていますが、
実は消防車にはかなりの種類が・・・
消防車の特徴
消防車は火災やその他の災害に対して
鎮圧、または防御の行う際に
使用する特殊用途自動車の一つです。
消防車には、
各地の消防本部が保有するものと
消防団で保有するもの、
危険物保有施設に置かれる
自衛消防組織・自衛防災組織
等が保有するものがあります。
災害時に活躍する特殊車両ですので、
法律に準ずるルールも多く、
個人で所有することはできるが、
私的な理由で道路を走ることは難しいです。
※赤色灯やサイレンは外さなければならない等
また、災害の内容によって
対応する消防車の機能も変わるので、
様々な個性がある消防車があります。
消防車の種類
●ポンプ車
消防車の中では一番台数が多い。
このポンプ車自体に見ずは積んでおらず、
消防栓や河川から水を吸い上げて、
ポンプを加圧し放水する一般的な消防車です。
(画像はこちら)
●水槽付ポンプ車
車体自体に見ずを積載し、
積載した水を放出して
消火活動を行う消防車です。
水槽付ポンプ車の定義が国で定められており、
水の積載は1000リットル以上が
基準とされています。
(画像はこちら)
標準では1500リットルとされていますが、
放水しっぱなしにすれば
2分程度でなくなるとのことです。
●大型水槽車
タンクローリーのような外見で
タンクの水槽には4000~10000リットルもの
水を積載します。
動力ポンプも搭載しており、
単独で消化活動を行えます。
(画像はこちら)
あまり見かける機会はないですが、
大規模な地震などがきっかけで
多く導入されるようになりました。
●はしご車
高所作業車が赤く塗られ、
災害専用に使われるのが
みなさんご存じのはしご車ですね!
現在では10~50メートルも
はしごが上昇します。
(画像はこちら)
最近でははしごが車体より
下にも傾けられることが可能になり、
川に流れて中流で取り残されたり
水難に遭った人を救助する消防車としても
活躍しています。
●化学車
聞き慣れない消防車ですが、
泡の原液と水を一定の割合で
混ぜ合わせて泡消火液を作り、
泡消火液で鎮火させます。
水を放出して火を消すのではなく、
泡で火を消すということですね。
油脂・化学物質が原因で火災が起きた場合、
水で消火しようとすると かえって
火の勢いが増してしまう
恐れがある場面に化学車が大活躍します。
(画像はこちら)
●高所放水車
文字通り、高い所から放水し
消化活動を行う消防車です。
高層建物の火災や石油コンビナート等の
タンクの火災に使われます。
はしご車のはしご部分に
放水機能がついたイメージです。
(画像はこちら)
10~30メートル程度、
大型のものであれば更に高い位置まで
放水できるので迫力があります。
(画像はこちら)
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必要免許
消防車を運転するのに必要な免許は
運転するだけであればトラックの免許と
同じだったんですが、
準中型免許の制度ができてからは
多少違いがありますので、下記に記載します。
ーーーーー
2017年3月11日までに普通免許を取得している場合
普通免許
◆最大積載量:3t未満
◆車両総重量:5t未満
◆取得条件:18歳以上
中型免許
◆最大積載量:3t~6.5t
◆車両総重量:5t~11t
◆取得条件:
..20歳以上(2年以上の普通免許保持者)
大型免許
◆最大積載量:6.5t以上
◆車両総重量:11t以上
◆取得条件:
..21歳以上(3年以上の普通免許保持者)
…
2017年3月12日以降に普通免許を取得している場合
普通免許
◆最大積載量:2t未満
◆車両総重量:3.5t未満
◆取得条件:18歳以上
準中型免許
◆最大積載量:2t~4.5t
◆車両総重量:3.5t~7.5t
◆取得条件:18歳以上
中型免許
◆最大積載量:4.5t~6.5t
◆車両総重量:7.5t~11t
◆取得条件:
..20歳以上(2年以上の普通免許保持者)
大型免許
◆最大積載量:6.5t以上
◆車両総重量:11t以上
◆取得条件:
..21歳以上(3年以上の普通免許保持者)
ーーーーー
普通免許ならポンプ車、
中型免許は水槽付ポンプ車、
大型免許は他の全てを運転できます。
ですが、
サイレンを鳴らし赤色警光灯を点灯しながらの
緊急走行については「機関員」という
緊急自動車の運転資格が必要になります。
●普通免許で運転可能な緊急自動車
→免許取得後2年以上経過してなければならない
●大型・中型免許で運転可能な緊急自動車
→免許取得後3年以上経過してなければならない
この条件を満たせば ”緊急走行” はできますが
消防車の積載機材が最大限の効果を
発揮できるように操作しなければならないので
(事故現場では一刻を争うので)
機材や機械器具の操作を熟知した消防士に
「機関員」という内部資格が必要になり
修了しなければ消防車を
運転すること事実上ないようです。
上記2つの緊急自動車の
運転資格を満たした上で、
各本部が定める「機関員」の
内部資格を取得する必要があります。
「機関員」にも4つのカテゴリーがあり、
「普通機関員」「大型機関員」
「ポンプ機関員」「はしご機関員」の
それぞれ研修に参加し、
試験に合格しなければなりません。
中でも「はしご機関員」は
人を高いところから救出するにあたり、
高いレベルの安全確保が必要不可欠な為、
他の3つの機関員よりも難しいとされています。
このように、
消防士になれば誰でも運転できる!
というわけではないのが現状です。
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以上、
ご参考になれば幸いです。