これさえ読めば小学生でも理解できる「3PL」/物流業界の専門用語を簡単に
これさえ読めば小学生でも理解できる
「3PL」/物流業界の専門用語を簡単に!
物流業界でよく耳にする「3PL」ですが、
「サード・パーティ・ロジクティクス」の略語で
物流業界の専門用語ですが
調べれば難解な日本語が使われていたので、
小学生でもわかるように簡単にまとめ…
そもそも「3PL」とは
「3PL」の定義
※専門用語が出てきてわかりにくいので
…読み飛ばしても大丈夫です。笑
3PL とは荷主でも運輸・運送会社でもない
第3の事業主体(物流業態)を指します。3PL事業者が荷主の物流業務全体、
または一部を荷主から総括的に受託する
サービス業態です。サービス内容は、輸送・保管といった
基本的な機能に加え、流通加工、
情報管理、受発注の代行、返品処理、
物流ネットワークの設計、
カスタマーサービスの窓口の代行など、
さまざまな業務があります。経営資源が不足する中小企業にとって
物流業務に競争力の源泉を
置く必要がなければ物流業務を外部に
委託すること、さらに外部委託先として
「3PL事業者」を活用することは
経営効率化の策として考えられる
選択肢のひとつです。
とのことです。
ちょっとばかり難しいですが、
簡単に言うと物流形態のひとつです。
本来、物流形態とは
荷主(荷物を運んでと頼む側。依頼主)と
依頼される物流業者の関係になります。
荷主が持っているトラックが10台として
12台分の荷物を運んでほしい場合は、
2台分の荷物を運べませんが、
下請け業者に依頼してオーバーした
2台分の荷物を(または12台分全ての荷物を)
下請け業者のトラックで目的地まで
運んでくれるよう荷主から下請け業者に
依頼される場合もあります。
このように
荷主→物流業者→お客様
もしくは
荷主→物流業者→物流下請け業者→お客様
※下請け業者は1社とは限りません。
の2パターンが一般的でしたが、
荷主の物品を運ぶ以外の物流業務に
企業が絡むサービス業態が
3PLと呼ばれています。
この構図が「3PL事業者」を
活用することによって
荷主は業務が簡略化され、
今では一般的にこの業態が浸透しています。
…
ゲーム会社で例えると
*ここから読むとわかりやすい
この「荷主」というを
さらに掘り探げ、
ゲーム会社で例えるとすると…
ゲーム会社は
ゲーム本体を制作しますが、
できあがったゲームがたくさんありすぎて
自社で保管する場所がなくなった場合、
「倉庫」を管理している会社から
「ゲームを保管する場所」を借りて、
つくりすぎてしまったゲームを
在庫として保管します。
実際にゲームを販売するときは
自社で管理している
ゲームの数量が足りなくなれば
倉庫からゲーム本体を引き取り、
運送会社に渡してお客様に届けてもらいます。
(メーカーとか気にしないでください)
ゲーム本体は精密機械で壊れやすいので
壊れないように化粧箱に入れます。
その化粧箱を作るのにも
箱を作る会社に依頼しなければなりません。
(加工会社を指します)
倉庫 ⇄ 荷主 ⇄ 加工会社
→ 運送会社 → 下請け業者 → お客様
という図になります。
物流業界では、
「物を運んでお客様に届ける」ことを
主体としていますが、
「3PL事業者」はこの図でいうと
倉庫会社+加工会社+運送会社の
役割を担っており、
物流以外の業務も請け負います。
物品を運ぶ以外にも
荷主とお客様の間に発生する
荷物を運ぶ以外に荷物に絡むことを
トータルでサポートするのが
「3PL」事業者なのです。
3PL自体の機能は
「保管」(上記だと倉庫にあたります)と
「運送」が基本と言われていますが、
上記のように「加工」が入ったり、
「データ管理」や「注文窓口業務」、
「カスタマーサービス対応」など
いろいろなものが業務が入る場合もあります。
それらの内容は3PL事業者によって違います。
小学生でも理解できる例
*これだけ読んでおけばOK
例.
…
A君、B君、C君の3人がいます。
3人は友達同士です。
B君が来週 誕生日なので、
A君はB君にプレゼントを
買ってあげようと考えました。
ですが、A君は来週に用事があり、
B君にプレゼントを渡すことが出来ません。
C君は来週、
B君と遊ぶ約束をしていました。
それを知ったA君は
C君に
「B君のために買った誕生日プレゼントを
…渡したいけど忙しいから、
…来週B君と遊ぶときまで
…このプレゼントを預かっててほしい。
…当日になったらB君にプレゼントを
…渡してほしい。」
と頼み、プレゼントを預けました。
C君はその頼みを受け入れ、
来週までC君はプレゼントを保管し、
当日ちゃんとB君にプレゼントを渡しました。
この内容を例にすると、
輸送物(運ぶ物品)・・・プレゼント
A君・・・「荷主(依頼主)」の役割
目的は「C君に荷物(プレゼント)を届けること」
B君・・・「お客様」
C君・・・
来週までプレゼントを預かる「倉庫会社」と
プレゼントをC君に届ける「運送会社」の役割
という立ち位置になります。
この場合、C君が
「3PL事業者」となります。
ビジネスの世界であれば
「倉庫会社」と「運送会社」は
別々の会社であり、
2つの会社に料金を払って
「荷物を預かってもらう」ことと
「荷物を運んでもらう」ことを
払った料金の対価としてやってもらいます。
しかし、3PL事業者を利用すれば
「倉庫会社」と「運送会社」は
「倉庫も運送も完備する1つの会社」となり、
2つの会社に料金を支払うときより
手間がかからず、
コストダウンも見込めます。
これが最大のメリットというわけですね!
今回のC君の役割は
・預かる(倉庫会社)
・届ける(運送会社)
の2つを業務をやっている
「3PL事業者」です。
答え合わせをすると先程の文章は、
…
A君(荷主)、B君(お客様)、
C君(3PL事業者)の3人がいます。
3人は友達同士です。
C君が来週 誕生日なので、
A君はB君にプレゼント(物品)を
買ってあげようと考えました。
ですが、A君は来週に用事があり、
B君にプレゼントを渡すことが出来ません。
C君は来週、
B君と遊ぶ約束をしていました。
それを知ったA君は
C君に、
「B君のために買った誕生日プレゼントを
…渡したいけど忙しいから
…来週B君が遊ぶときまで
…このプレゼントを預かって(保管して)ほしい。
…当日になったらB君にプレゼント(物品)を
…渡して(輸送して)ほしい」
と頼み、プレゼント(物品)を預けました。
C君はその頼みを受け入れ、
来週までC君はプレゼントを
(自社倉庫で)保管し、
当日ちゃんとB君にプレゼント(物品)を
渡しました(納品しました)。
となるわけです。
このように「ただ運ぶだけ」という、
運送会社が少なくなっており、
運ぶ物品に絡む いろいろな業務に
柔軟に対応しているのが
「3PL」と呼ばれている運送形態です。
ただ、業務の範囲は明確に決まっておらず、
3PL事業者によって業務範囲は変わります。
さらに加えて、
上記を例に出すと
B君という3PL事業者以外に
D君という3PL事業者が存在したとします。
D君はプレゼントを
・預かる(倉庫会社)
・届ける(運送会社)
の2つの業務の他に
・A君の代わりにプレゼントを買いに行く
までやってくれる業務範囲の
3PL事業者もいます。
こうなった場合、A君は
C君に依頼するより
D君に依頼する方が効率が良いわけですね。
買いに行くプレゼントが決まっている場合、
本来であれば自分で買いに行き
物(プレゼント)を手配するところを、
「自分の代わり買いに行かせる代行会社」
(運送業態で言うと受発注代行窓口業務)
の ようなところに依頼するわけです。
代行会社・倉庫会社・運送会社の
3社が絡む場面を一括化してくれます。
3PLの本質はこういった業務形態で、
物品の売り手でも買い手でもない
第3番目の会社に物流運用を委託する
ということを示します。
以上、
ご参考になれば幸いです。
…
…