日野/16年ぶりにフルモデルチェンジした新型レンジャーがついに発売!内装や進化した4t(8t)の性能を発表!気になる価格は?
2017/04/21
日野/16年ぶりにフルモデルチェンジした
新型レンジャーがついに発売!
内装や進化した4tの性能を発表!
16年ぶりに日野の中型車
「レンジャー」がフルモデルチェンジをしました!
全体的な性能アップはもちろんのこと、
平成28年排出ガス規制に合わせた
燃費面や安全機能の詳しい性能は…
目次
進化した日野「レンジャー」
の新機能とは
新型エンジン
■ダウンサイジングした新型5.1L エンジン
馬力ラインナップ4種
■190馬力
■210馬力
■240馬力
■260馬力
新型のレンジャーには4種類の馬力が揃い
各々の希望にあった仕様を選べます!
【新型5.1L エンジンの特徴】
・190馬力&210馬力は尿素フリーの
・・排ガス後処理システム
・240馬力&260馬力は尿素SCRシステムの
・・排ガス後処理システム
・260馬力には2段加給ターボ採用
・アイドリングストップが標準装備
・平成27年度燃費基準 +5%達成車
・平成28年排出ガス規制 適合
今回ラインナップしたすべてのエンジンで
トルクアップも実現しています。
2種類の排ガス後処理システムは先代と
同様のラインナップになっていて、
どちらかに統一されると思われていた
噂を払拭しましたねー!
日野のチーフエンジニアは
「自家用、レンタルが多い190馬力と210馬力については引き続き尿素フリーの排ガス後処理システムを採用。それ以外では尿素SCRを採用し、動力性能と燃費の高次元でのバランスを実現した。2つの排ガス後処理システムを設定することはメーカーにとって大きな負担だが、お客様にとって尿素フリーは大きなメリットであることから、尿素フリーの設定を残すことにこだわった」
と話しています。
また、エンジンの摩擦抵抗を軽減する
ディンブルライナーを採用しています。
これはエンジンの低フリクション化とか
呼ばれたりしているやつと同じ感じで、
無駄なエネルギーロスの発生を抑えて
燃費が向上されます。
これらと合わせてエンジンの軽量化などにより
燃費を向上させながら、
エンジンをクリーンにして
燃費基準+5%と排ガス規制に対応させました!
・・・
新型トランスミッション
日野のセミオートマのようなシステムの
「Pro Shift (プロシフト)」が
新しくなり、シフトレバーがなくなりました。
シフトどうやって変速するの?
と思うかもしれませんが、
これがダイヤル式になります。
※日野自動車 参照
また、変速モードの切り替えや、
マニュアルで変速操作をすることができる
「シーケンシャルレバー」と呼ばれる
レバーを使って調整できますので、
操作の幅が広がりました。
※Pro Shift についてはこちらをご覧ください。
→日野「プロシフト」機能やメリット・デメリットをわかりやすく解説
どんどんドライバーの技量による操作部分が
時代とともに簡略化されてきていますね。
ドライバー不足の進むにつれ
オートマ化や操作の簡略化は
まだまだ進んでいきそうな雰囲気です。
ただ、レンジャーではもちろん
マニュアル車の用意もありますので、
運転している雰囲気を楽しみたかったり、
マニュアルの方が慣れているドライバーにも
幅広く選択肢のあるトラックだと言えます!
・・・
充実した安全機能の標準装備
PCS(衝突回避支援システム)
プリクラッシュセーフティシステムの略で、
(Pre Crash safety System)
衝突回避支援システムのことになります。
日野自動車では
プリクラッシュセーフティシステム
歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ
と呼ばれ公表されています。
走行中に画像センサーとミリ波レーダーで
常に先行者や前方の停止している車両を
観測・検知して安全面をアシストしてくれます。
具体的には、
検知した前方の車両との距離に応じて、
追突の可能性がある距離に近づいた場合、
警報ブザーで知らせ、
ディスプレイに注意警告を表示して、
衝突回避をサポートします。
さらに衝突する可能性が高くなる
距離感になった場合は、
警報ブザーで知らせるとともに、
自動で弱いブレーキが作動します。
それらの警報やディスプレイでの警告、
自動ブレーキにも気付かずに
さらに衝突する危険性が上がった場合、
強い警報音と緊急ブレーキが発動します。
万が一、衝突が避けられない場合でも
強いブレーキが自動で作動するので、
衝突被害を軽減できるシステムとなっています。
このシステムは
歩行者にも作動するようになったので
以前にも増して事故を防げるシステムに
なっていますので、すごく心強いですね!
PCS が作動する速度帯は、
◆車両に対しては約10km/h~作動します。
◆歩行者に対しては約12~80km/hで作動します。
従来では大型車に搭載していた機能ですが、
中型車に搭載されたのは日本で初めてです。
(※2017年3月時点)
また、ウィングやカーゴなどの箱車で
この機能が標準装備されます。
さらにこの機能は「ASV」と呼ばれる
(Advanced Safety Vehicle)
先進安全自動車を表す意味の
「ASV減税」が適用される対象システムに
この PCS が選ばれています!
なので、箱車を購入するとなれば
ほとんどが減税対象となるわけですね!
これらについて日野自動車の
チーフエンジニアは
国内中型トラックでは日野が初となる。市街地での走行も多い中型トラックに最適なシステムとし事故の抑制に大きく貢献する
衝突被害軽減ブレーキの法規に先駆けて対応しており、ASV(先進安全自動車)減税の対象になっている。最新の安全装備としてアピールしていきたい
と述べています。
ここが日野自動車の戦略的に
優れているところで、
安全性も意識させつつ売上も伸ばせた
秘密があるのかもしれませんね。
販売台数も No.1ですし、
且つサービス対応が No.1 な理由も
しっくりきます。
※プリクラッシュセーフティシステムは
…トヨタ自動車(株)の商標です。
※道路状況や車両状況、天候状況や
…ドライバーの運転状況によっては
…PCSが作動しない場合があります。
…詳細は店頭にお問い合わせください。
※レーダーで動物や立木などの
…金属以外のものは検知できません。
※自転車やオートバイなど、金属製のものでも
…障害物として検知できない場合もあります。
…
車線ふらつき警報
読んで字のごとくですが、
ふらつきを検知すると警告する機能で、
新規標準装備になりました!
居眠り運転防止機能として
広まりつつあるシステムですね。
時速60km以上で走行中、
操舵角センサーと呼ばれる
ステアリングホイールの角度や位置を測定
するセンサーが、ハンドルのふらつき具合の
度合いで危険性の有無を検知します。
ふらつき具合から、危険性を検知した場合、
ドライバーに液晶表示で注意警告し、
休憩を取るよう促します。
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)と
連動していて、警報が続くと、
PCSの作動を早める仕組みができています。
ですので、衝突に対しては2段階で
安全機能が作動する状態になっているわけです。
ドライバーの体調が急に悪くなったり、
つい居眠り運転をしそうになった場合でも、
事故を起こす危険性を抑えることができます。
※道路状況や車両状況、天候状況やによっては
…PCSが作動しない場合があります。
…詳細は店頭にお問い合わせください。
・・・
車線逸脱警報
こちらも新規標準装備になったシステムで、
走行中に白線をはみ出すと警告する機能です。
具体的には、
車両の前方に画像を取り込むカメラセンサーが
車線を識別しています。
その車線からはみ出す(逸脱)すると、
ドライバーに液晶表示で 車線に注意と警告し、
警報音でも知らせます。
未然に接触などの事故を防ぐようになります。
具体的な作動条件が
◆時速60km以上
◆曲線(カーブ)が約R250m以上
※R250mは半径250mの円に相当する厳しいカーブを表します。
さらに警報音にも秘密があり、
”左右指向性警報音”という音によって
注意を向けるべき方向も判断できる工夫が施されています。
カーブのきつい高速道路で活躍するほか、
わき見運転にも効果を発揮しそうですね。
※道路状況や車両状況、天候状況やによっては
…PCSが作動しない場合があります。
…詳細は店頭にお問い合わせください。
…
VSC(車両安定制御システム)
VSCとは「Vihind Stability Control」の略で
車両の姿勢を安定させるシステムになります。
カーブでの走行中、車線のはみ出しや横転、
すべりやすい路面状況でのスピンやスリップ等
危険な状況になった場合、
エンジンの出力抑制やブレーキ・警報音により、
ドライバーの危機回避操作をサポートします。
特に、反射的に障害物や先行車などを
避けるために行う緊急回避運転時に
横滑りやスリップなどが起きやすいので、
そういった場合でも安全に
体制を整えられるようなシステムになります。
この VSC も先進安全自動車として
「ASV減税」の対象となっています。
※道路状況や車両状況、天候状況やによっては
…PCSが作動しない場合があります。
…詳細は店頭にお問い合わせください。
※VSC はトヨタ自動車(株)の登録商標です。
―――――――――――――――――――――
内装(インテリア)
生まれ変わったエクステリアですが、
今回の「Pro Shift (プロシフト)」により、
シフトレバーが無くなったので、
すっきりしたしつつも、
使いやすい設計になっています。
メーターも大きく見やすくなっています。
ダッシュボードには
トレースペースを確保しつつ、
運転席からは下方を見やすい設計になっていて、
安全運転をサポートします。
ドライバーに負担がかからないよう、
配慮された設計になっています。
…
気になる価格は?
日野自動車が公表している
東京地区の希望小売価格は、
代表車2例
型式:2KG-FD2ALBA(8トン)
(株)トランテックス製/ウイングバン完成車
¥11,427,480(税込み)
¥10,581,000(税抜き)
型式:2PG-FD2AMBG
キャブ付きシャシー
¥9,104,400(税込み)
¥8,430,000(税抜き)
となっています。
…
モデルチェンジ後の機能まとめ
– 読むのが面倒な人はここをクリック
1.新型エンジン
4種類の馬力ラインナップから選べる。
4種類すべてのエンジンのトルクアップ
燃費向上&排ガス規制適合
2.新型トランスミッション
Pro Shift (プロシフト)採用。
シフトレバーがなくなり、
シーケンシャルレバーでシフト変速する。
3.PCS(衝突回避支援システム)
衝突被害の軽減&回避
※状況によっては作動しない場合あり。
今まで大型車に標準装備されていたが、
中型車に採用となるのはレンジャーが日本初で
ASV減税が適用される機能です。
4.車両ふらつき警報
車両のふらつきを感知した際、
液晶の注意表示と警報でドライバーに警告。
5.車両逸脱警報
車両前方のカメラより車線を検知し、
時速60kmで急カーブ時などに
液晶の注意表示と警報でドライバーに警告。
6.VSC(車両安定制御システム)
カーブ等でスリップやスピンなどの
車両が不安定になり 危険な状態になった際、
ブレーキングやエンジンの出力抑制、
警報音などが自動で作動し、
ドライバーの緊急回避操作をサポートします。
ーーーーー
2017年4月5日から販売が開始され、
夏頃には徐々に供給が広がってきそうな状態です。
以上、
参考になれば幸いです。
…
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