トラックの図書館

保険料の割引や補助金・助成金で優遇されるASV(先進安全自動車)とは/知って得する車の知識

   

保険料の割引や補助金・助成金で優遇される
ASV(先進安全自動車)とは/知って得する車の知識

ASV割引

自動車の技術がどんどん進歩している中、
たびたびニュースなどで話題になっている
「ASV」と呼ばれる”先進安全自動車”とは?
保険料や補助金も出て安くなるお得な情報も…

スポンサードリンク
 


 


 


 


 


 




スポンサードリンク

ASV (先進安全自動車) とは

ASVとは
Advance Safety Vehicle」の訳で
「先進安全自動車」のことです。

ドライバーを安全にサポートするために
各種センサーやコンピューター制御、
操作系の自動抑制などを行うことで、
事故の防止、および事故発生時の被害低減を
支援するシステムが搭載された自動車のことです。

運転手の安全確保と事故による周囲の被害を
抑えるために開発されています。

ASVは あくまでドライバーの安全を支援する
システムになりますので、
ハンドルを握る運転手が主人公なわけです。

ドライバーだけに安全確保を任せるのは
リスクがあると判断するように
世の中が変わっていったという見方もありますね。

実用化された ASV の種類

・衝突被害軽減ブレーキ

プリクラッシュ

こちらの機能は、自動車に搭載されている
レーダー(センサー)とカメラが
前方の障害物を検知して、
状況に応じたアラームや操作が行われる機能です。

前方を走る車両などの”大きめの動作物“に対して
感知し反応するようなシステムでしたが、
停止している車両“や歩行者などの“に対しても
反応するよう更に性能が上がっています。

播種によって違いはありますが、
走行中に一定の距離になり、
前方の車両と衝突しそうな危険性のある距離間になると、
ブザーなどの警報音で知らせ、
画面表示やランプ点滅などで
まずはドライバーに注意喚起を促します。

さらに前方障害物に近づき、
追突する または追突する可能性が高いと感知されると、
自動的に緊急ブレーキが作動する
という流れで衝突被害軽減ブレーキが働きかけます。

この機能だけで
死亡事故の大半は改善されると予測され、
米国運輸省では35%の死傷事故が改善される
結論付けられています。(※Wikipedia参照)

こちらはもともとトラックでは
義務化が決定していた機能ですが、
某旅行会社のツアー中のバスの大事故により、
バスも義務化が決定し、
現在では、2020年までほとんどの車は
標準装備される予定となっています。

※ディーラーや自動車会社によって
呼び方は異なりますが、
国土交通省の呼び方では総称して
「衝突被害軽減ブレーキ」と呼ばれています。

※道路状況や車両状況、天候状況や
ドライバーの運転状況によっては
作動しない場合があります。
詳細は各ディーラーにお問い合わせください。

※レーダーで動物や立木などの金属以外のものは
検知できない等の注意事項がありますので、
事前に各ディーラーにご確認ください。

※自転車やオートバイなど、金属製のものでも
素材や状況、一定の環境下により
障害物として検知できない場合もあります。

・レーンキープアシスト

車両逸脱警報システム

レーンキープアシストとは
車線逸脱防止支援システム」のことですね。

ディーラーによって呼び方や、
機能の名称が違うのでので、
なんとも言えませんが総称して
レーンキープアシストと呼ばれています。

乗用車の界隈ではイニシャルを取って
LKAS」「LAS」などと言われたりします。

この機能は、
運転している車両が道路の白線から
逸脱しそうに(はみ出そうに)なると、
ドライバーに知らせるともに、
ハンドル操作をアシストします

60km/h 以上の速度になると作動し、
車内のフロントガラスに搭載されている
小型カメラで道路の状況を読み取り、車線を認識します。

その読み取った内容から
長時間の運転中等のドライバーの状況により、
意図せず車線からはみ出る場面などで、
逸脱防止措置を自動で行ってくれるので、
ハンドルがレーンの真ん中に戻そうと
ステアリングサポートをしてくれるわけです。

主に高速道路や自動車専用道路で活躍し、
横風で乱れやすい場面
・路面や道路状況に左右される場面
微妙なカーブなどのドライビング操作
などの多様な場面をフォローしてくれます。

意外とまっすぐの直線や、
直線に近いカーブなどを走る技術は、
普通に右折左折するよりも運転するのは
難しいですし、

レーンキープアシストで、
ドライバーの動く運動量も単純に減るので
疲労&ストレス軽減に貢献します。

それ以外にもドライバーの体調不良など、
緊急の場合に速度が出ている
危険な高速道路は助かる機能です。

また、ドライバー側でこの機能の
ON/OFFの切り替えもできるので、
長距離や短距離などの運転状況で
調整していただくことも可能です。

LDWS」と呼ばれることもありますが、
この機能は「車線逸脱警報装置」のことで、
混同してしまうこともありますが、

LKAS」と「LDWS」は、
運転中の車両の動きの横方向に
影響を及ぼすかそうでないかという部分があります。

販売側もこの違いを明確に理解しているかが、
少し怪しかったりもするので、

導入を検討している際は、
どういう機能なのかをしっかり
販売企業の担当者に聞いたほうが賢明です。

・ふらつき警報

スポンサードリンク



長距離を運転する際にすごく助かるのが、
この「ふらつき警告」機能です。居眠りわき見運転など、
ドライバーの集中力が下がっている
低覚醒状態をブザーなどの音やランプ点灯、
ディスプレイ表示などで注意喚起するシステムです。■運転席に向かってカメラが装備され、
ドライバーの顔や目を読み取って
集中度を読み取って警告するもの

■ステアリングの角度やホイールの傾きから
ふらつき具合を測定して、
危険性のある一定の基準を越えると
注意喚起し警報するもの

などの様々な機能が連動して注意を促し、
事故を減らすことができます。

この「ふらつき警報」の機能が
ある車とない車で運転を体験すると、
もうこの機能無しでは運転ができなくなるほど
違いを実感できます。

一度体験すると戻れない“という
ドライバーが数多くいるのは、
確実に【安心感】の違いからでしょう。

また、「衝突被害軽減ブレーキ」とも
連動している車種もあり、
「ドライバーの不注意での死亡事故」は
飛躍的にアップする結果につながりました。

・ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)

ミリ波レーダー

日本語では「定速走行・車間距離制御装置」
という名前になってり、
英語表記で「Adaptive Cruise Control 」の
イニシャルを取った形になります。

ACC は、
ある一定の速度で走行中に先行車との距離を
危険性のある車間距離にならないよう、
安全な距離感を保ってまま走行してくれるシステムです。

クルコン(クルーズ・コントロール)」と
世間では広く呼ばれていましたが、
この機能が進化したのが、”ACC“です。

クルーズコントロールとの違いは、
一定の距離間を保持したまま走行するために、
ドライバーのブレーキ操作をしなければなりませんでした。

ですが、ACCはそれらを車内に
搭載されたセンサーカメラ
自動的に制御させるようにしたシステムです。

前方の走行車が近いか遠いかの距離感を
センサーで感知し、最適な距離間を保つように
アクセルとゆるいブレーキが自動制御します。

ドライバーの負担を軽減できる技術ですね。

将来的にはさらに進化した「ACC」が出ると
すでに発表されていて、
先行車が加速・減速したなどの情報が後続車に
まるでメールを送るかのように自動で伝わり、
その情報をもとに一定の距離間を保つよう
車が自動で読み取ります。

この「さらに進化したACC」は、
2018年までに実用化が検討されているので、
ASVでの助成金・補助金の基準内容が変更される可能性もあります。

・ESC

UDSC

Electoric Stability Contorl 」の
イニシャルを取った略で、
横滑り防止装置の機能です。

・カーブなどで車両の姿勢が
不安定になりそうな
すべりやすい路面状況での横滑り

・急なハンドル操作によるスリップやスピン

等に搭載しているセンサーが反応して、
瞬時に感知した箇所から情報を読みとり、
エンジンの出力を調整したり、
各タイヤを別々にブレーキをかけて
車体が安定するよう自動制御する機能です。

ドライバーが突然の障害物を避ける
緊急回避運転をした際の事故が
起きやすい場面に大きく貢献しています。

2010年12月には国交省からの発表で
義務化されたシステムです。

フルモデルチェンジで新型生産される車は
2012年10月1日以降、
継続生産される車は2014年10月1日以降、
標準装備されてなければなりません。

独立行政法人自動車事故対策機構の
ESC の交通事故低減効果の発表によると、

■車両単独事故で約44%、正面衝突事故で約24%減少
■大破事故で約62%、中破事故で約46%減少
■乾燥路で約20%、湿潤路で約58%減少
■直線路で約42%、カーブで約36%減少

との効果が推定されており、
事故を減らすのに重要な機能となっています。
・・・

この他にも
・駐車支援装置
なども助成金の対象になる機能はあります。

今回案内した機能は実用化されているものです。

安全やドライバーの負担を軽減するような
新しい機能が増えてくれば、
これから助成金や補助金が出る項目も
増えてくるはずです!
・・・

・補助金・助成金を受ける条件

税金(計算)

条件1:

以下の車両に限る
■3.5t以上の事業用トラック
■バス
■タクシー

※タクシーについては「ふらつき注意喚起装置」
「車両逸脱警報装置」「車両維持支援制御装置」
に限る。
・・・

条件2:

事業用の車両であること

条件3:

資本金3億円未満であること
または従業員数300人以下であること

※一般貸切旅客自動車運送事業と
事業用運送自動車を貸し渡す者(リース業者)は
これに該当しない
・・・

補助金・助成金の出る機能と給付金額

維持費

補助金の給付額は平成29年度の内容となります。
(最新です)

■衝突被害軽減ブレーキ

トラックの場合・・・
導入額の1/2
上限 100,000円

バスの場合・・・
導入額の1/2
上限 150,000円

貸切バス・・・
(資本金3億以下、従業員300人以下に該当しな場合)
導入額の1/3
上限 100,000円

トラックの場合これに加え、
全日本トラック協会のHPには、
「国の補助金との併用は妨げません」
と記載があるので、
国の補助金も合わせて併用できます。

これを考慮すると結構な額の助成金をもらえますね。

■ふらつき警報
(表記は「ふらつき注意喚起装置」)

トラック、バス、タクシー共通・・・
導入額の1/2
上限 50,000円

貸切バス・・・
(資本金3億以下、従業員300人以下に該当しな場合)
導入額の1/3
上限 33,000円

■レーンキープアシスト
(表記は「車線逸脱警報装置」)

トラック、バス、タクシー共通・・・
導入額の1/2
上限 50,000円

貸切バス・・・
(資本金3億以下、従業員300人以下に該当しな場合)
導入額の1/3
上限 33,000円

■車線維持支援制御装置

トラック、バス、タクシー共通・・・
導入額の1/2
上限 50,000円

貸切バス・・・
(資本金3億以下、従業員300人以下に該当しない場合)
導入額の1/3
上限 33,000円

■車両安定性制御装置

トラック、バス場合・・・
導入額の1/2
上限 100,000円

貸切バス・・・
(資本金3億以下、従業員300人以下に該当しない場合)
導入額の1/2
上限 67,000円

補助金・助成金を受けるときの注意

補助金がでることはとても嬉しいことですが、
注意が必要です。

1台の車両に上記の補助金対象
となる機能が複数装備されている場合は、
すべての機能で補助金が満額もらえるわけでは
ありません!!

フルセット装備して、
補助金をがっぽりもらおう!
ということはできないわけです。

複数の機能を1台に有している場合は、
「1台あたりに出る車両の上限額」が設定されています。

トラック
1台あたり 上限 150,000円

バス
1台あたり 上限 300,000円

貸切バス
(資本金3億以下、従業員300人以下に該当しない場合)
1台あたり 上限 200,000円

となっています。
トラックとバスは倍額も違うので、注意しましょう。

トラックは一見少なく見えますが、
各都道府県のトラック協会からも合算して
補助金を受け取れる可能性もありますので、
調べる価値ありです。

平成29年度の補助金が出る期間は
終了していますが、
平成30年度は予算が上がると思われますので
更に期待ですね!

以上、参考になれば幸いです。

 

 

 - トピックス, 専門用語, 豆知識・お役立ち情報