増トン車とは/4tや10tの増トン車の最大積載量・メリットは
2016/06/08
増トン車とは?
4tや10tの増トン車の最大積載量、
メリットは?
増トン車ってよく聞くけど
読んで字のごとくの意味なの?
実際は…
増トン車とは
増トン車とは、
中型トラックの積載量を
増加させたトラックのことを言います。
中型トラックの一般的な積載量4tですが、
4tトラックをベースに
車軸やフレームを強化し
「6.5t」や「8t」などに
積載量を増やしたトラックになります。
現在ではディーラーで
ラインナップとして取り扱いがあるので
増トン車と言わなくても
標準化しているとも言えますね。
過去には10tトラックの増トン車も
あったようなのですが、
現在は新車で道路交通法に定められた
ギリギリの最大総重量(25t)で
大型トラックを製造しているため
これ以上の積載量を増やすことができず
「10tトラックの増トン車」×
「大型トラック」○
と総称して呼ばれるようになっています。
増トン車のメリット
増トン車じゃなくても
大型トラックにすれば良いんじゃない?
と、これだけ聞くと思いますが、
増トン車の最大のメリットは
●大型トラックよりも価格が安い
という点です。
どれぐらい安くなるかというと
あくまで目安ですが、
20~30%程度安くなるという声が多いです。
大型トラックの新車は
車体だけで1000~1500万円程度が
相場と言われています。
(※トラック業界はボデーや性能・塗装等
購入者のオーダー品となるので、
相場もあまり当てになりませんが…)
増トン車のデメリット
もちろん、デメリットもあり、
主に下記の2点です。
●中型免許では運転できない
いくら中型トラックの部類だからといっても
車両総重量・最大積載量が増え、
中型免許の規定値を越えるので
大型免許が必要になります。
それに気付かず、
中型免許で運転していたら
警察にお世話になりますので、
勘違いしないよう注意してください。
●自動車税と車検にかかる
コストが増える
通常の中型4tトラックよりも
重量が増加する分、
税金も下記のように増えます。
自動車税の金額
__________________………….| 自家用トラック | 事業用トラック
4~5t | 25,500円 | 18,500円
5~6t | 30,000円 | 22,000円
6~7t | 35,000円 | 25,500円
7~8t | 40,500円 | 29,500円
__________________
となっています。
重量が増える分、
10000~15000円程度の差が出てきますが
大型トラックとの差を考えれば
増トン車はデメリットより
メリットの方が大きいですよね!
4tや10tの増トン車の
最大積載量
4tトラックの最大積載量は
総重量・・・8t以下
最大積載量・・・5t以下
になるので
車体(キャブ付シャシー)が
3.5tだとしますと
総重量8t-車体3.5t
=4.5t
が荷物を積める重量限度(最大積載量)
と なります。
増トン車はこの最大積載量が
「6.5t」や「8t」になるので
大型免許が必要になります。
10tの増トン車はないので
大型免許の規定を下記に載せておきます。
重量11t以上、積載量6.5t以上、定員30名以上
→大型免許
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以上、参考になれば幸いです。