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物流業界で有利なGマーク!取得方法やメリット、取得・未取得の事業所それぞの違いは?

      2016/06/02

物流業界で有利なGマーク!
今更聞けないメリット内容や
取得・未取得の事業所それぞの違いは?

Gマーク

安全性優良事業所」という証明になる
安全に対して注意深く配慮し、
高評価を得た安全のシンボルマークです。
今更聞けない有利なメリットやその概要は。。。

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Gマーク制度の背景

運送業者にとっての致命的な
マイナスイメージは…

運送会社にとって非常にマイナスな
イメージになるのが「事故」です。

死亡事故や依頼主の大切な荷物を
たくさん壊してしますような
重大事故を起こしてしまうと
会社自体が潰れてしまったり
とにかく致命的な問題なわけです。

運賃がいくら安くても
事故を起こす(起こした)運送会社には
荷物の運送を依頼したくないですよね?

やっぱり大切なのは安全性

荷物を運んでほしいと頼む依頼主は
やはり「安全性」を一番重要視します。

利用者が大事にしている「安全性」の
高い事業者を選びやすくなる等の観点から、
運送の安全確保に積極的に取り組んでいる
事業所を認定する制度が
この「Gマーク制度」です!

Gマークは「全日本トラック協会」の
安全性評価委員会において認定されます。

 

Gマークを取得すると…

国土交通省から優遇するようにお達しがあり
いろいろな面でメリットがあります。
また保険会社やトラック協会でも
優遇される部分があります。

メリット

1. 違反点数の消去

通常の違反点数の消去条件は
「3年間 無事故無違反の場合」ですが、
Gマークを取得していれば
3年→2年になります!

 

2. IT点呼の導入

通常、対面で行わなければならない点呼を
テレビカメラなどの端末でも代用可能に。

 

3. 補助条件の緩和

CNGトラック等の低公害車に対して
補助する制度について
最低導入台数条件が3台→1台
で受けられるように緩和しました。

 

4. 点呼の優遇

2地点間を提示運行する場合、
他営業所における点呼
+
同じ敷地内でのグループ企業間の点呼が
可能になります。

 

5. 保険料の割引

各種損害保険など、
保険会社で独自の割引条件に
Gマークの取得が条件といった
目安がある場合もあり、
割引適応が受けられることがあります。

 

6. 助成金の優遇

全日本トラック協会で
会員事業者に対する助成の内容について、
特定の項目で助成の増額や
助成の適用範囲が増える部分がある。

 

7. 安全性優良事業所の表彰

10年間連続してGマークの
認定を取得しているなど、
安全性優良事業所の中でも高いレベルにある
事業所を表彰します。
=依頼される仕事が増える可能性がある。

 

Gマーク取得事業所は
未取得事業所に比べて…

事故発生件数
乗務員が起因する事故発生件数
重傷事故以上の事故件数
死亡事故の件数

これら全ての「事故」の割合が
半分になっています。
画像はこちら
※国土交通省 参照

この情報は国土交通省が
大々的にHPで掲載しており、
Gマーク取得事業所がいかに安全性が高いかを
示しているとも捉えられます。

こういった裏付けがあるからこと
国土交通省からGマーク取得事業所は
優遇されるよう上記のようなメリットが
生まれたといっても過言ではないと思います。

安全性優良事業所
(Gマーク取得事業所)の公表

Gマークを取得した事業所は
全日本トラック協会」より公表されており、
HPなどで閲覧することができます。

運送会社を利用する依頼主によっては
公表されている事業所一覧をみながら
依頼する運送会社を選ぶ」こともあります。

取得していないことで
仕事を依頼される場に立てないことも
度々あるそうです。

現在、貨物運送事業所は
83,851 事業所」ある中で、
Gマークが認定された安全性優良事業所は
全体の26.5%にあたる22,242 事業所
となります。※平成28年3月時点

なので全体の分母から見ても
仕事を増やす上でかなり有利
言えるのではないでしょうか!

 

Gマーク取得方法とその条件

Gマークの申請条件

簡単に言いますと応募資格ですね。
4点の項目があり、

事業開始後(運輸開始後)
3年以上が経過している。

事業用の車両台数が5台以上

過去にGマーク取得に関わる不正申請で
 認定の却下、または取り消しがない。
※あった場合は2年(2事業年度)を
経過していなければならない。

Gマーク取得後に偽造や不正使用により
 更正勧告を受けた事業所にあっては
 受けた日から3年を経過していること。

これらの上記項目が
申請基準日時点で満たしていることが
申請条件となります。

また、いつでも申し込めるわけではなく、
毎年の年度ごとに 申請書類の配布期間や
申請した書類を受け付ける期間も
決められております。

土日祝日の関係で日程が若干変わりますが、
だいたい毎年、

書類配布時期:5月頭~6月末頃
申請受付時期:7月頭~2週目末頃

と目安に考えていれば大丈夫だと思います。

都道府県別のトラック協会で書類をもらうか、
全日本トラック協会のHPから
Web上で書類作成をすることも可能です。

 

Gマーク認定審査 (書類提出後)

もちろん申請だけで終わりではありません。

Gマーク取得のための評価項目があり、
全日本トラック協会の安全性評価委員会による
次の3項目を点数化し評価要件を
満たした場合に認定・公表されます。

評価項目

■ 安全に対する法令の遵守状況
【 配点数:40点 / 基準点数:32点
→ 地方実施期間による巡回指導
→ 運転安全マネジメント取組状況

■ 事故や違反の状況
【 配点数:40点 / 基準点数:21点
→ 重大事故
→ 行政処分の状況

■ 安全性に対する取り組みの積極性
【 配点数:20点 / 基準点数:12点 】
→ 安全対策会議の実施、
運転者の教育などの取組の自己申告事項

 

認定条件

上記3項目の合計点が「80点以上」
各項目に設定された基準点数以上

これらを満たすことに加え、
法に基づく許可申請や届出、
報告事項や社会保険の加入等など、
問題なく適正に行われていること
ようやく認定への流れになります。

かなり大変に思われますが、
それを差し引いてのメリットも大きいので
是非やってみる価値はあります。

 

Gマークに対するイメージ

今の若い世代の人たちが就職をするにあたり、
Gマークを見ることもあるようです。

ブラック企業かを見極める
目安にしているんだとかなんとか(^^;)
※Gマークがブラック企業かの
基準にはもちろんなりません。

経営の面でもクリーンなイメージに
つながりやすいんですかね?

そういった部分でも
雇用の部分や会社のイメージとして
間接的なメリットもありそうな感じです。

 

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以上、ご参考になれば幸いです。

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